January 05, 2011

謹賀新年

 
日本で迎えるお正月

着物を纏った演歌歌手の歌う
演歌の流れるテレビ番組をぼんやりと見つめながら
以前、クラシック音楽の歴史の薄いアジア人が
その音楽を本当にやろうとする以上
最後には血との戦いになる気がする、と書いたことを思い出す
 普段はあまり聴くことのない演歌でも
血に演歌が沁みている、
細胞が演歌を知っている、と感じるから

同じく以前、こんな話を聞いた
本場ウィーンの歴史あるヨーロッパの舞台で
ドイツ人に囲まれクラシックを聴き
とても感動したけれど
雪がしんしんと降り積もる真冬の青森で
雪降る街特有の静寂な雪景色の中
激しい三味線の音色を聴いた時は
ウィーンでのクラシックとは比べ物にならない程の感動で
鳥肌がたった、と

それだけ母国の文化はもう
どんなに無視していても
気付かぬうちに人間の中で勝手に
生きてしまっている、
ということなのかもしれない

色々を感じ色々を選ぶことのできる人生を
生かせてもらっているからこそ
どう生きていくかを考えることができる

物事はそもそも嫌いなものを頑張って好きになる
というのが本質で
自分の外に好きなものを探すのではなく
自分の内に好きなものを探すもの
好きなものは外から得るのではなく
元々自分が持っているものだと言われるけれど
本当にそれが本物なんじゃないかなと思うので

好きになること
頑張って好きになること

節目を意識してもしょうがないけれど
それを考えて今年も生きていけたら、と思う
目標を立てそれに向かってしまうと
どうしても気持ちの向かない日がでてきてしまうので
日々一日を目の前のものを
ちゃんと生きていくということを一生の宿題にして
今を生きる、というありふれた意味ではなく


*今年もよろしくお願い致します*
Happy new years everyone!!