November 16, 2012

GC

前回更新したブログの写真は
初めて行ったグランドキャニオン

グランドキャニオンへは
人生で一度は絶対行ったほうがいい
行ったら人生変わる、などと
色々なところで言われているけれど
でも私は人生変わりたくないし
そんなきっかけ求めてもないなぁと思いながら
それでも流れにのっていった

前回投稿した二枚目(下)の写真
左端に写っているのはスカイウォークという展望橋
床が全面ガラス張りでできているため
足下を見れば下はもう谷底
高所恐怖症でなくとも
そこへ一歩踏み出す時は結構な恐怖
そして、写真上
岩の形が翼を広げた鷲に見えることから
イーグルポイントと呼ばれている場所

イーグルポイントの向こう側からは
なにかが沸き立つようだったし
何千万年前から続く歴史を感じもした
どうしても日本の山の形に親しみがあるからか
グランドキャニオンのどこまでも平らに続く峡谷は
いつまでも不思議だった

でも最後に思うことは
私にはやっぱり頑張ってまでみたい景色は
ないんだなということ
旅行や名所旧跡、観光スポットには興味がないし
日常を離れてまで行きたい場所もない
同じ場所にいながらにして心で旅が出来て初めて
旅がいい、旅が好きだと言えると思うし
日々同じことの繰り返しの生活、人生の中で
それでも変わっていく景色や今いる場所
いつも近くにいる人たち
そういうものが一番みたい景色で
なにより胸につまる
そういうことを改めて思う

November 02, 2012

11/02/2012

生まれて初めてアメリカという国に来て
大学のオリエンテーションが終わり
一緒に来てくれていた母が
じゃあ行くね、と言って帰ってしまった日
知り合いもいない友達もいない
言葉も話せない土地勘もない
そんな異国で私はほんとうに一人になった
それまでも心のどこかで
いつも一人だったような気がしていたけれど
あの時一人になって初めて
私は今までほんとうに一人になったことはなかったんだとわかった
閑散とした大学の練習室でブラームスを弾いていたら
ボロボロボロボロ泣けてきて
初めて素直に"寂しい"と思った
思えばそれが私のアメリカ生活の始まりの
強烈な印象

外国にいくと圧倒的に孤独と言われるけれど

例え外国でなくてもどんな環境であっても
こういう経験は誰しもあるものではないかなと思う

でも嬉しくも悲しくも

人間は環境にこそ慣れなくとも
感情には慣れていく生き物で
孤独とも仲良くなることができるし
もう一人でもあの時のような寂しさを感じることはない
でも今日はそうして独りで生きることを頑張り始めた
あの最初の日によく似た
一つの終わりであり旅立ちの日

いつだって終わりはやってくるし

終わりがあるから美しいし
終わりがあるから耐えられるものもある
いつか必ず終わるとわかっているから
毎日を生きていられる

ほんとうに感謝していたら

感謝しています、とは
なかなか言葉にする気持ちになれないけれど
今日だけは
あの日からずっと支えてくれた人たちに
ありがとうと言葉で思う

またそれぞれがそれぞれに

いるべき場所を温め合って
離れていてもいつも大切にし合えるようにと