October 23, 2013

米ハーバード大学医学部を出て
医者にならなかったという石川善樹氏のプレゼンテーション

The Secret of Life: What Really Makes Us Live Longer 

様々な研究の結果
人間の寿命を延ばすものは
運動をすることでも、太りすぎないことでも、
お酒を飲み過ぎないことでも、煙草を吸わないことでもなく
「つながりを持つこと」(Social Relatiohship)だという

例えば自分が入院してしまった時
一度、ではなく、何度もお見舞いに来てくれる人が
あなたは何人いますか?という話に

急性心筋梗塞で入院した患者さんの半年以内の死亡率は
誰もお見舞いに来てくれない患者さんが69%
サポートしてくれる人間が一人いるだけで43%
二人以上いるだけで26%まで下がるという

色々な場所で良く耳にし
また手放しに大切だと言われている
 「つながり」

感謝することは別物とし
誤解を恐れずに言うならば
私はつながりや絆という言葉が好きではない

人生はそんなに長くないから
"みんなと仲良く"なんてしている時間はないし
つながりを大切にするどころか
気のないところに無駄な縁をつくらないよう
心がけている
それはもしかしたら違う方向から
ほんとうに大切なつながりだけを
守っていることになるのかもしれないけれど

与えられた以上に長く生きたいとも思わないし
長く生きている人間の方が経験が豊富なわけでも
それらを含め偉いわけでも全然ない

でも改めて
人間と人間との関わり方
距離の取り方を考える

October 17, 2013

Upcoming concerts

日時:2013/10/30(水)
会場:Doc Rando Recital Hall, U.S.A.
曲目: Elliott Carter : Triple duo 他

"Live at GVPC Concert Series ~15th Season~"
日時:2013/11/03(日) 19:30開演
会場:Green Valley Presbyterian Church, U.S.A.
曲目:Beethoven : Piano Concerto No. 3 with String quartet 


"Elliott Carter Tribute Concert"
日時:2013/11/05(火) 19:30開演
会場:Doc Rando Recital Hall, U.S.A.
曲目:E. Carter : "Rhapsodic Musings" from 4 Lauds for solo violin


"Latin Person Of the Year GRAMMY Awards"
日時:2013/11/20(日)
会場: TBA
曲目: TBA

October 08, 2013

とある日
珍しい恵みの雨のあとに
自宅練習室の窓に現れたダブルレインボー

次に控えたコンサートにて
クァルテットバージョンで演奏予定の
ベートーベンのピアノコンチェルトを聴きながら
男性の演奏ってやっぱり素敵だなぁと思う

ふといつも思うのは
様々な職業の中でもかなりの割合で
極めた先にあるものは男性なんじゃないかと思う

ピアノやヴァイオリン、弦楽器管楽器、
その大概の楽器が、私は男性が演奏する方がしっくりきてしまう
画家を含め芸術家以外にも、
パティシエ、寿司職人、映画監督、経済界の方々などなど
皆何となくそれに当てはまる気がする
料理は女性がするもの、という感覚の人間もいるし
女性の作る母の味もある
けれど例え料理であっても、極めた先の最終形は男性のもの、
という感じがする

私は自分を含め
女性という生き物自体があまり好きではないので
なおさらそう感じるのかもしれない
もちろん例外もあるけれど
女性特有の何となく言葉では説明しづらい不安定さや
子宮で考えると言われるようにロジカルシンキングではないこと
色々な事柄が彼女ら自身の中で勝手に
誇張されたり控えめになっていたりして
ほんとうは10だったものが100になっていたり1になっていたり
生き方や感情に波がある
なんとなくそういう生き物のすることに
信頼が持てない感じがしてしまう

だからだろうか
好みの問題と思ってしまえば
きっとそうなのだろうし
もちろんそういう不安定な生き物であることが
芸術を通すことで良い方向に反映され
そのものにしか奏でられない音楽もあるのかもしれないけれど
どんなに素晴らしい女流ヴァイオリニストの演奏であっても
うぅ、気持ち悪いところで歌うなぁ、という
媚を売るような生温い色気を音楽の中に感じてしまい
なんだか痒い気持ちになってしまう
男性巨匠陣のような
視覚ではオーバーなことは何一つなく
ただただシンプルで無駄のない
届く音色だけが勝負の音楽になかなか出逢えない 

さらに突き詰めて言うならば
歳を重ねたおじいさんの演奏はもっと素敵だなぁと思う
死が近い感じが強くする
人間皆死との距離は同じはずだから
おじいさんの方が若者より近いということは必ずしもないのだけれど
何となくゆっくりとした死の近づき方が演奏に滲み出ている
そしてそれこそが、音楽の本来の姿な気がするのだ

October 03, 2013

Masterworks I ~Operatic Love~

イリノイ州、ワシントン州と数日おきに飛び
同じ国内でも時差のある広いアメリカで
微妙な時差ボケの中始まったオペラ公演

2,000人を越える客席はほぼ満席で
フィナーレではスタンディングオベーション
外国のお客さんの素直な反応はいつも豪快で
弾いている方は気持ちが良いのだけれど

でもなんだか
歌い手や演者を見ていて
私はここまで自分自身に興味を持てないし
自分をそこまで好きにはなれないなと思ってしまう

演奏をする者、演技をする者、
自分の精神や想いを裏方ではなく表で表現する者
そういう人前で芸をする人間特有のナルシシズムが
私と音楽との距離をいつも遠ざけてしまう
でもそれはきっと
私がまだ本物を知らないからなんだろう

知らないことだらけだから
生き続けていくことをやめられないのだし
知らないことを知りながら
少しずつ死に近づけるのならば
人生は辛くて当然と思っていたけれど
もしかしたら
それは素晴らしいことなのかもしれない

日々の経験に感謝しながら