長いようで短かった日本滞在を終え
無事アメリカに戻る
何度戻ってきても何度も思う
やっぱり空が高い
そう感じられるくらいには
私はここでは外国人であり
日本はやっぱり母国なんだなぁと思う
どんなに長く海外に住み
どんなに長く海外で学んでいたことのある音楽家でも
いざ日本に戻ってしまうと
音楽もまた"日本の"音楽に戻ってしまう
それに気づくことさえできないかもしれない
そのくらい母国の空気というのは
血が繋がってしまっていて
馴染みがあり、強く、
また煩わしいものなのだろう
それは西洋の音楽と向き合っている私達にとっては
ずっとずっと戦っていかなければならない壁かもしれない
*写真*
もう真夏のような気温の空の下
通りかかった住宅街の真ん中
ただ眺めるためだけに作られた
人口の湖でアヒルと戯れる男の子を