August 15, 2013

長いようであっという間だった2週間が経ち
Green Valley Chamber Music Festival閉幕

色々な素敵な出逢いと発見があり
また自分自身も新しい気持ちが見えた日々でした

なかなかこれだけの数の生徒を一気にサポートし
一緒に演奏する機会は今まであまりなかったけれど
最後のコンサート終了後
生徒さん、そして教授陣の皆に、
ここに来て、サポートしてくれてありがとう、
Thank you for your leadership!と言われたことで
救われた気持ちになりました

初めは何がなんだかよくわからず
緊張感でいっぱいだった生徒さんたちが
最終日に近づくにつれ
よし!オケや室内楽はどう弾くかわかってきた!というような
自信に満ちた表情で音楽をしているのを見るのも
私の幸せの一部であり
皆素直で一生懸命で
"良い"生徒を教えることだけが幸せじゃない
という意味が少しわかったような気がします

アメリカの"褒める"教育にも
初めてこのような形で直面し
何がほんとうの優しさかを考え
また、音楽家として生きていくこと
音楽家としてだけ生きていける人間の厳しさも
ほんとうの意味で考え直すきっかけになりました

色々な人間がいて
色々なやり方があり
色々な育て方がある

そもそもゴールなど存在せず
音楽でのゴールは一つじゃないし
色々な種類のゴールがあって
色々な見方、関わり方、
答えはたくさんある
そういうものを
まだ若く、ただ純粋に音楽に触れ
音楽が好きな生徒たちに
伝えられていたらいいなぁと思いながら

*写真*
(上)音楽祭中盤、室内楽のコンサートのあったGreen Valley Presbyterian Church
(中)Faculty concertゲネプロ風景。永年ロサンゼルスフィルコンサートマスターを勤めたA. Treger氏、ピアニストM. Suk氏、ヴァイオリニストOleh Krysa氏の息子であり指揮者のT. Krysa氏ら
(下)ほぼすべてのコンサートを行ったDoc Rando Hall