January 22, 2014

米国に戻り、控えていた二つの本番を終え
溜まっていたヨーロッパの写真を少しずつ更新

パリ、オペラ座の前を歩きながら
ふと思ったのは
恋人にしても親しい友人にしても
私が芸術家や音楽家、また音楽愛好家を拒絶し続け
自分のしている仕事とは無関係の人間を選ぶ理由は
例えばこうして、オペラ座の前を通っても
オペラをみようとかコンサートへ行こうとか
そういうことを言われないためなんだな、と

私は自分が頑張っているところは
大事な人には見られたくないし見せたいとも思わない
また自分が大事に想う人の
頑張っているところや輝いている瞬間も見たくない
だからそういうものを見てしまわない環境、
そして何より
自分が大事にしているものを
大事な相手と"共有"しないということが
私にとって重要なことなんだろう
元々自分以外の人間と何かを共有することなんて
できないのだけれど
もし万が一共有なんてしてしまったら
もうその人との関わりや学びは終わってしまう気がするし
そんなちっぽけなポイントで
感情が増えたり減ったりはしないから
そしてそういうポイントを尊敬と勘違いしないよう
尊敬する部分が"ある"のではなくて
その存在自体をお互いが尊敬し合って初めて意味があると
自分の周りの人間には常々思う

自分の内なる想いのルーツに
色々な形で気づきながら
寒く薄暗いパリの街をずんずんと歩く
 *写真*
Louvre Museum & Pont de Arts