December 25, 2015

Merry Christmas, Happy Hanukkah and Happy Holidays to you all♡

奥に見えるのは
7,750枚のジンジャーブレッドクッキーと
317キロのキャンディと大量のアイシングを使って造られている
お菓子のお家
ホテルロビー中に漂う甘い匂いと共に過ごす
穏やかなクリスマス

皆さま良いクリスマス、そして年末を♡

November 11, 2015

Happy Holidays

外にはもうクリスマスツリー
ハロウィン、サンクスギビング、クリスマス、と
目まぐるしく変わっていく世界に
なんだかついていけず
いつも置いてけぼりにされたような気持ち

でもそういう孤独感も
悪くなかったりして

アメリカは本格的に
ホリデーシーズンに突入
外国の街並みが綺麗にみえるこの季節

Happy holidays, everyone!!!

November 02, 2015

毎年何かと騒々しいハロウィン
日本でも年々相当なイベントになってきているようだけれど
本場?アメリカにいても
歴史とか宗教とか関係なく楽しんだもん勝ち!
みたいなノリにはどうしてもなれなくて
そういう人たちに一線を引いていた頃もあったけれど
世の中には本当に色々な精神の違いを持った人たちが
いるんだなぁと思い
最近ではある意味上辺で関われるようになってきた
歳をとるということは
胸を張って楽になれることだなぁと思う

そんなイベントも終わり
Daylight saving timeも終わり
夜中の2時に家中の時計を1時間戻す頃には
朝目覚めても冬の空で
一歩外へ出てももう冬の匂い
カリフォルニアでは相変わらず
大好きな秋の季節はあまりないまま一気に冬へ
こんな風に暗く寒い季節になると
どうしても季節が曲を選ぶ
暑い季節にはあまり似合わない曲を引っ張り出したりして
夜の練習がしっくりとくる

毎日は長いけれど一年は短いというのは
私にとっては本当で
近づいてくると急にあっという間に感じてしまう年末が
もうすぐそこだ

May 01, 2015

"The world doesn’t need another violinist. We need artists, poets, people who move us."

親愛なる恩師、シュムエル・アシュケナージ氏のインタビュー記事


生徒を教える上で大切なことや
生徒を育てていく上で必要な、
音楽以外での人間としての精神的な関わり方、
様々なコンクールを審査していて
良く弾けるヴァイオリニストは今本当にたくさんいるけれど、
芸術家、アーティストがいない、といつも言っていたこと

そしてインタビューの最後にある
"I tell my students that the world doesn’t need another violinist. We need artists, poets, people who move us. I try to influence at least the people in my sphere to take chances and to find their voice, while being faithful to the score. I believe it is possible.  
I recommend anyone who doesn’t truly love music to look elsewhere for a career, because if you don’t have that love, you don’t have the rewards. All you have is a commercial profession. But even if you love it, you have to eat, so you have to make compromises and sometimes it’s painful."
という言葉

こういう言葉を聞くと
いつだったか彼が
ほんとうに好きなものって、
好きかどうかを考えないものじゃないか?
と私に言ったその視線が今でも思い出される

またそれと同時に
いつかの音楽祭で
私が彼のアシスタントとして通訳を務めさせて頂いた時
今すぐヴァイオリンはやめて、違うことに君の人生の時間を使った方がいい、
人は食べて生きていかなくてはいけないから、
と何人かの受講生に彼が言っていたのも知っている
それは一見とても酷なようだけれど
一人一人の人生をほんとうに想うが故と
音楽は目に見えないけれど
それをして生きていきたい以上
音楽は時にとても"現実"であるということをわかっていて 
人生は限られた時間しかないということを知っているが故 
それはもしかしたら一番愛を含んだメッセージであり
アドバイスだったのかもしれないなと思う

私もまだまだ彼が生きている間に彼から学びたい、
学ばなければならない、と思うことだらけだけれど
既に今日まで彼が私に差し出してくれた音楽や言葉、
芸術家としての生き方が
現在の私に与えた影響は測り知れないし
それらが今少しでも自分の音楽や演奏として表現され放たれ
そしてその先でまた自分の生徒たちが
それを新たに受け継いでいってくれるのであれば
そうした流れと繋がりこそが世の中そのものであり
喜びなのかなぁと思う

April 20, 2015

Monday afternoon

レッスン続きの合間
一休みに一杯、お気に入りのカフェで
頭から音を離しに

私が海外生活の中でも一番に入るくらい好きなこと
それはカフェで他の人たちの会話が
頭に入ってこないことだったりする
やはり母国語では
聞こうとしなくとも無意識に入ってきてしまうけれど
海外ではその煩わしさから逃れられる
言葉もただのシャワーのように

目の前に並ぶ大量の珈琲豆の良い香りと
皆一様にパソコンを広げ
ジーンズにTシャツでカジュアルに黙々と仕事をしている
沢山のフィールドの違う職業の人たちの空間に癒されながら

カップの下には
珈琲豆を指でつまむリングのようなデザイン
飲み終えるといつも
よしOK!と言われているような気持ちになる

April 07, 2015

Napa Valley

街が静かだったイースターの週末が終わり
春を通り越してもう夏の気候
アメリカには桜もなく
また新しい区切りの月でもないので
ただ何となく過ぎていってしまう
4月

珍しく足を延ばして
ワイナリーで有名なナパバレーへ
フランスとアメリカの 国旗がはためく合間
オーパス・ワンのワイナリーから見える
どこまでもまっすぐに続くぶどう畑

毎日同じ場所で目覚めることが好きな私は
何か新しい場所や懐かしいところへ行くといつも思う

それはきっとどんな場所でもそう
あそこはどんなところなのかな
あの頃のあの場所は今どうなっているかなと思っても
実際には足を運ぶことなく
その場所を遠くから思いただ過ごす方が
ほんとうは幸せだ、と

それはまた人も同じで
あの人は今どうしているかなぁと思っても
会いに行くことなく生きている方が
実際に会ってしまうよりずっとよかったりする

そういうみせることのない気持ちが
遠いどこかでその場所やその人を守ったり救ったりしているのよ、と
いつか言われたことがあるけれど
本当にそうだったらいいなぁと
こんな景色を前に思う

*写真*
(上) OPUS ONE ワイナリー
(中) OPUS ONEと、ナパバレーのワイナリーでしか買えないというOPUS ONEのセカンドワイン "Overture"
(下) フレンチビストロBouchonの入り口にて

February 27, 2015

雑誌掲載情報

『レコード芸術』2014/12月号 音楽之友社

 『Stereo』2014/12月号 音楽之友社

『CDジャーナル』2014/12月号 音楽出版社

『オーディオアクセサリー』155号 冬号 音元出版

情報が遅れてしまいましたが…
上記雑誌にて、少しですが私のCDデビューアルバム「グランワルツ」についての掲載があります。よろしければご一読下さい*

*写真*
CDジャケット撮影オフショット

February 02, 2015

Jury

先日、コンクールの審査員を務めさせて頂きました

日本でいう全日本学生音楽コンクールのアメリカ版
Junior/Intermediate/Seniorと
すべての弦楽器部門を審査
  
決して長いとは言えない審査時間内に
私もフィードバックを書き書き
拙いアドバイスながら
何か彼/彼女らの今後の役に立つようなことを
伝えてあげられたらいいなぁと思いながら

緊張で震えていたり
もうステージに出てきた瞬間から堂々としていたり
御両親や先生に付き添われ見守られながら
皆それぞれに一生懸命演奏していて
様々なことを感じました

ちょっと話はそれてしまうけれど
私は人が頑張っているところや輝いている瞬間を見るのが
元々あまり好きではなくて
その人が自分にとって大事な人であればあるほど
そういう姿を見ないように生きてきたように思う
薄情ながら"人が頑張っている姿をみて感動"など程遠く
感動はそういうレベルではやってこない
自分の場合もまた同じで
相手を大事に思えば思うほど
自分が頑張っている姿は見て欲しくない

理由は漠然とだけれどきっと
そういうその人が一番輝いている瞬間を見たからといって
その人への自分の気持ちの重みが
何一つ変わらないからだと思う
それによってもっと好きになったり
逆に嫌いになったりすることはないからだ
大概の場合私は、誰かに初めて会った時
その人が生まれ持った
あえて言葉で言うならば魂のようなものと
その人がその後生きていく中で身につけ手に入れてきた
地位や名誉や職業、技術などが
はっきりと分けてみえてしまうのだと思う
そして後者にはあまり興味がなくて
それによってその人への目が変わることはない
けれどその後者こそが
自分が努力し頑張って手に入れたものであって
それを評価して欲しいと感じる人もきっと多いだろう
そういう人たちは
そういうことに価値を感じる人と関わればいいのだから
世の中はうまくできているなぁと思う

同じく自分の場合も理由もきっとそうで
頑張っている瞬間を見てほしくないと願うのは
それによって私への気持ちの重さを
これっぽっちも変えてほしくないからだ
それは私自身とは関係のないものだから

ステージから降りた後
又は会社や仕事が終わり家に帰ってきた後
この人一体何ができるんだろう?
そう笑ってしまうくらいに何もまとっていない 
何者でもない相手への気持ちだけを育てたいし
育ててもらいたいと思う
どんな人であっても
大事な人の前では
お互いがすべてを取っ払ったただの人間でいたい
そういう想いかもしれない

実際、私は3歳からずっと
音楽に関わり生かせてもらっていて
今までも数え切れないほど
舞台に立たせて頂いているけれど
父は私の演奏をコンサートで聴いたことは一度もない
自宅での練習さえきちんと聴いたことなどないだろう
このことはよく驚かれるのだけれど
この事実こそが私にとっての拠り所でもある
大事な人の大事なものには直には触れず
直接の応援を優先するのではなく
それが大事であればあるほど
遠くから見守るという愛情を無言で教えられている気がする

今回のコンクールで
まだ若い未来の音楽家たちが一生懸命に
目に見えない音楽というもので戦う姿をみて
どうか彼/彼女らの大事な人たちが
彼/彼女ら自身から音楽を切り離して考え
無条件で接してくれる人たちがいつもそばにいるといいなぁと
そういうことを改めて思う

January 09, 2015

HAPPY NEW YEAR
2015

明けましておめでとうございます

旧年中はCDデビューアルバム発売を始め
様々な方と出逢い関わり、沢山の経験を積ませて頂きました
お世話になった皆様
本当にありがとうございました
今まで音楽というのはナマモノであり
当たり前に消えていくもの
残らないものだからこそ 美しいと思っていた私にとって
自分のその一瞬の演奏を残すレコーディングというのは
良くも悪くも大きな意識の変化であり
残っていくものの美しさについて考えさせられました
まだまだ一生を通し学ぶことだらけの未熟者ですが
CDを手にし聴いて下さった方々の内に
 残るように消え
消えるように残っていてくれたら嬉しく思います

年をまたぎ新年を迎えたとはいえ
月日はずっと繋がっているもので
色々なものを引きずりつつ
気持ちを新たにするつもりもないですが
先日読んだ本の一節にあった
"諦めることは明らかに極めること"
この言葉を心のどこかに置きながら
今年は色々なことを諦めていけたらと思います
自分が前と思う方へ向かい挑戦するのではなく
今既に目の前にあるものを内へ内へと

2015年が
皆様にとってまた良き一年となりますように
Wishing everyone the best of wishes for 2015!!